「砕く技術」で
日本の基幹産業に貢献

インフラの整備を支える重要な資材である鉄鋼製品やセメントを製造する鉄鋼メーカー、セメントメーカーや現代の生活に必要不可欠な電気などを造り出すエネルギー産業は「基幹産業」と呼ばれ、私たちの生活を支えている重要な産業です。
鉄を製造する際には高炉に投入する鉄鉱石や石炭を「砕く技術」が必要です。また、セメントを製造する際にも主原料となる石灰石を鉱山から取り出す工程、原料を混ぜ合わせてセメントを製造する工程で「砕く技術」が活躍しています。
当社の破砕機の起源は、アーステクニカの前身である神戸製鋼所破砕機事業部が1923年に製造したセメント製造用破砕機(チューブミル)です。この始まりから約100年、アーステクニカはその技術を継承し、日本の基幹産業を支えています。

石灰鉱山用大型破砕機で
国内シェアトップクラス

セメントの主原料となる石灰石を砕き、利用可能な資源とするための破砕機の分野で豊富な納入実績を持ち、国内トップクラスのシェアを誇っています。

大型「粉砕機」の製造技術を持つ国内有数のメーカー

石灰石や石炭を㎜単位まで細かく砕く「粉砕機」の中でも、高さ10m、総重量200tといった大型機を造ることができる国内有数の技術を誇っています。

「スラグ」の有効活用に
「砕く技術」を適用

鉄を製造する工程で発生する不純物は「スラグ」という産業廃棄物として扱われます。スラグをすべて廃棄物として処理すると地球環境に大きな負荷をかけてしまうため、その有効活用は私たちの生活にもつながる重要な課題です。産機事業では、スラグを砕き道路の整備に使われる路盤材とする破砕機を製造し、廃棄物の減少とインフラ整備を実現することでこの課題を解決していきます。

内部の「ローラタイヤ」で石灰石や石炭をすりつぶし、細かく砕く機械です。大型のものでは、高さ10m、総重量約200tにもなり、50㎜の石炭を75㎛の粉末状まで砕くことができます。

機械内部に入れた金属製のボールが岩石を砕き、㎜単位の細かい砂状まで砕く機械です。

機械内部の打撃版と岩石が衝突する衝撃で岩石を砕く「衝撃式破砕機」です。従来の衝撃式破砕機からメンテナンス性を大幅に向上させ、2019年に上市された比較的新しい機種です。

セメント業界のニーズに応えて開発されたセメント製造用粉砕機です。FLSmidth社への技術供与の実績を有するなど世界中で技術を高く評価され、累計受注台数は100台以上を達成しています。

※掲載情報は取材当時によります